アイフル被害対策全国会議

平成18年9月30日

第5回アイフル被害対策全国会議in京都報告

報告者 兵庫県司法書士会
    木 下   浩

 7月29日(土)午前11時から1時間半にわたり京都市の京都商工会議所において第5回アイフル被害対策全国対策会議(以下、「全国対策会議」)が開催された。今回も高金利引下げシンポジウムと共催で行われ、集会後はアイフル本社前を通過するデモ行進も行なわれ、2007年1月に向けて有意義な集会であった。

 今回は、アイフルの行政処分後の全国対策会議ということもあり、1.「懲りていない!アイフル!」2.「つづく!ライフ問題!」3.「不動産担保ローン事案における任意整理・調停基準についての申入れ」について報告・意見交換がされた。

 まず、1.「懲りていない!アイフル!」の中では地元京都における不動産担保被害事例2件が報告された。1件目は、被害者の共有持分に「おまとめローン」として不動産担保をとり過剰融資し、支払いが滞るとヤクザ風の人物に真冬の夜中、友人宅まで金銭の工面を強要された事件で、2件目は、知的障害の方の不動産に、被害者本人の知らない間に保証書を使って根抵当権が設定された事件が報告された。これらは、いずれも全国対策会議で訴訟継続中の不動産担保ローン事件と共通している部分がかなりあり、この事は、アイフルが会社ぐるみで社会的にも法的にも逸脱したやり方で業を行っている事を公にするものであり、この事案以外にも多くの酷い事案が全国各地で起きている事を推測させることから、今後も粘り強く、このような事案の掘り起しが重要になると思われる。

 次に、2.「つづく!ライフ問題!」の中では「ライフってどんな会社」と題してパワボでライフの会社概要、事業内容、経営指標が紹介され、その後に、事務局長である辰巳裕規弁護士より、会社更生法による失権をたてに、ライフの更生開始時、利息制限法で借入れを再計算すれば多くの過払い債権者がいたであろうにも関わらず、それを知らせないまま約定債権を引続き行使し、債務者が弁護士等の介入により利息制限法に基づく法的な権利回復を求めようとした途端に更生開始前の過払いは免責されたとして返還を拒否するという、過払い債権者の権利行使の機会を奪う信義にも反する不公正な行為を平然とおこなっている事を指摘し、このライフ管財人でありアイフル代表取締役でもある福田吉孝に対する損害賠償訴訟についての今後の取組み方の意見交換がおこなわれた。

 最後に、3.「不動産担保ローン事案における任意整理・調停基準についての申入れ」として債務者から特定調停の申立又は弁護士・司法書士から任意整理の連絡を受けた場合は、不動産担保のない債務と同様に、将来利息カット及び長期分割払いによる、(1)無担保の取引開始時からのすべての取引経過の開示、(2)利息制限法所定の制限利率によって元本充当計算を行い、最終取引日における元本を確定する、(3)弁済案提示にあたっては、最終弁済期からの遅延損害金や将来利息をつけない、とする基準に基づいた分割弁済に応じること。とした申し入れすることで会場の意見が一致し、今後の活動方針の確認として、次回第6回全国対策会議を10月28日愛知県名古屋市で開催する予定であることが報告され、京都での全国対策会議は閉幕した。